佛光寺秋景点描。

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今年も暮れつつある…。
今や私の中では当たり前の言葉となった、「無常迅速」である。
拙ブログもすっかり放置状態になっていた。

聖徳太子の遺言「世間虚仮 唯仏是真」という金言に思いを馳せれば、
我が仏門も虚仮なる存在ではないか、そのように考えたりする。
まさにそれは「虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし」という、
宗祖親鸞の深い洞察に思いを致すばかりだ。
さりながら、虚仮なる身なれども何か形に残る仕事をしておきたいという思いから、
秋口から自身と仏教を何とか皮一枚で繋げていた聲明に関することを原稿にまとめている。
遅々として進むものではなかったが、そちらに神経が行って拙ブログが放置されたままだった。






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かれこれ1ヶ月も過ぎてしまったが、
去る11月24日、佛光寺の御正忌報恩講・中逮夜に参詣した。
佛光寺の「御家流」聲明は、とても麗しい旋律である。
こと『文類正信偈』の旋律は、恐らくは本願寺の『正信偈』の源流を思わせるものがある。
おのれのことは見えざるものとばかり、
さまざまに自己のあさましきを見つめさせられる報恩講なのだった。

ところで夏以来、月に一度佛光寺に参内している。
大師堂(御影堂)の北側に位置する白書院から中庭を望む。
少しく中庭を拝見するも、見事な秋の終わりの風景が展開していた。
高辻通や仏光寺通を往来する観光客が、
すぐ近くにこんな風景があることなど、ついぞ知る由もなかろう。

日暮れ前に見た光景であるが、言わずもがな非公開の庭なのでライトアップとかもされない。
それが自然でいい。
大挙して観光客が押し寄せる人工的な光を照らされた紅葉には、
「もののあはれ」は感じぬものである………。






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■写真■
以上、京都市下京区の真宗佛光寺派本山・佛光寺にて、2018年11月24日・12月5日撮影。
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コメント

ぴあの♪

No title
白書院とのことですので、ご門主のプライベートエリアなのですね。
これは素晴らしい光景です。
一般人には出会うことのできない景色ですが、こうした場所が街中にあって脈々と受け継がれていることに安堵を覚えます。
最近の寺社庭園のライトアップには閉口します。。。
夜の景色を見せるためだけならまだしも、プロジェクションマッピングなどで色とりどり、アニメーションのような動きもあり、元々の風情などはどこにも感じられないアトラクションショーのようです。
こうした閑かな空間が人知れず存在し、参内される限られたお方のみが拝することのできる佇まいは尊いものですね。
拝見させていただけ、感謝です(^-^)

Rev.Ren'oh

No title
> ぴあの♪さん

改めまして、明けましておめでとうございます♪♪。
佛光寺は蛤御門の変で全焼したそうですが、多分、その後に植えられた椛なのでしょうね。
何かにつけて本願寺ファーストに陥りやすいものですが、佛光寺へ参内するようになってから、浄土真宗に対する見方も変わって来たような気が致します。
最近は何でもかんでもライトを当てたらええっちゅうもんやないやろ!って思いますね。清水寺から発せられる、軍艦の照射みたいなのも、もう見飽きたんですけど(笑)。
今年もまた、どうぞよろしくお願い申し上げます(^^)

Rev.Ren'oh

No title
> 内緒さん
そちらへ……♪♪
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プロフィール

namoamidabutsu18

ようこその御来遊、有難うございます。
令和元年8月31日、Yahoo!ブログより移転しました。
……………………………………………………

京都、宗教、今時のこと。そして、好きな酒について…。
心に移りゆく「よしなしごと」を書こうと思う。
あと、しばし撮り溜めた隣国・近江の琵琶湖の写真など…。
要は気ままに更新して参ります。
自身への癒やしはここへ来られる方々のためにも…と思いつつ。

浄土真宗に籍を置く僧侶。
そして自称、第一線(何をそういうのか解らないけど・笑)から遠のいている遁世僧。
宗門からは一応、「布教使」という資格を受けている。
一時期、精力的に出講すれども…今は「遁世」の身(笑)。

生まれも育ちも京都市。
口が達者と言われるけれど、全くそんなんじゃない、口べた。
ただまあ、いろいろ世の中の物事について考えている方だから、
理屈っぽいとは思うけど・苦笑。

僧侶の傍ら、今は京都市内の某マスコミ関係に勤めながら、「二足の草鞋」で生きている。(※2007年5月に退職)
そんな生活に一抹の自己矛盾を感じながら生きているけど、そこが人間のペーソスだと思っている。
仏の慈悲心とは何ぞや?!と、毎日頭のどこかで考えている。

僧侶だが、宗派の慣習で髪の毛あり。
得度式の時は剃髪した。
頭がマジックテープ状態になって、枕にへばりつき、寝にくかった記憶あり。
随分昔の懐かしい思い出。
私服だと僧侶とは判別しにくい。

そんな私は、自分の技量のほどはともかくとして、
ずっと師僧に師事して古儀の聲明(しょうみょう・仏教声楽)を学んでいる。
仏教儀礼というのは一度簡略化してしまうと、元の姿に復元するのは困難だとされている。
そこで師僧のライフワークでもある、簡略化される以前の、本来に戻す作業をお手伝いしつつ、
仏事本来の意味を考究したいと思ってやまない。

そんな私ではありますが、ふと足を止めて何か感じて下さったら、是非足跡残して下さいませ…。
一期一会を有難うございます。m(_ _)m

【気ままな遁世僧 Ren'oh】より    

(2005年拙ブログ開設当時の紹介文です)

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